FREEDOM UNIVERSITY | 自由大学

(2011.07.04更新) 

自由大学「ソーシャルアクション学」(第2期)が2011年9月に開講

代表の野村が自由大学において、「ソーシャルアクション学」を担当します。

 

 

自由大学とは、2009年夏に開校したオトナから子どもまで誰もが自由に学べる学校。 

 

廃校となった旧池尻中学校の校舎を再利用した「世田谷ものづくり学校(IID)」がキャンパスで、

「情報と社会学部」、「言語と文化学部」、「自然と環境学部」、「食と農業学部」、「生活と仕事学部」、「未来と世界学部」、「宗教と哲学学部」の7つの学部によって構成されています。

 

「ソーシャルアクション学」はその中の「未来と世界学部」の一つとして展開されるもので、

参加者それぞれの「ソーシャルアクション(社会貢献活動)」を創るものです。

 

授業のGOALは各自のソーシャルアクションを創ることですが、

その中には効果的な寄付キャンペーンや社会起業、NPOファンドレイジングやチャリティイベントなどのほか、コーズマーケティング(寄付付き商品)の開発など、何でもOKです。

よって、この機会にコーズマーケティングのプランニングを相談したい方等の参加ももちろん歓迎します。

 

また、全体テーマとしてこの度の東日本大震災における、ソーシャルアクションも考えます。

その際は野村が進めている活動をリアルタイムでお話しする予定です。

    

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[ 詳 細 ] http://freedom-univ.com/lecture/detail374.html (※申込先有)

 

[ 講 義 ] ソーシャルアクション学(第2期)

 

[ 日 程 ] 土曜日15:0017:00 

      2011年-9/3, 9/10, 10/1, 10/15, 10/22(全5回) 

      *最終回のみ15:0018:00となります。

      ※開講決定しました。

 

[ 受講料 ] 28,000円 

 

[ 会 場 ] IID 世田谷ものづくり学校内


[講義内容] 

「ソーシャルアクション」とは社会に良い活動のこと

 

困っている人を助けることや社会問題を解決することなど、誰もができる社会貢献活動を指す言葉です。

 

世界には環境破壊や貧困、震災や紛争など、様々な社会問題があります。そしてそれによって苦しんでいる人がたくさんいます。そのような中、自発的に立ち上がって社会問題の解決に務める人たちがいます。

 

長い間、社会問題の解決に取り組むのは、政府や行政の職員が中心のように思われてきました。しかし昨今では、社会起業家と呼ばれる人たちであったり、NPOで働く人たちであったり、多様な人が立ちあがって社会問題の解決のために務めているのです。

 

しかし、ソーシャルアクションはこうした専門家だけが行えば良いというものではありません。社会問題を知り、「何かをやりたい」と思った人から、ボランティアに参加したり、寄付つき商品を購入したり、職業や立場に関わらず様々な形でアクションを起こすことが必要なのです。

  

私たちの社会はつながっています

 

いま身につけている洋服や今日食べた食事。

どれひとつとして、自分ひとりでつくりだすことはできません。

 

自分の持ち物や食べたものがどのような過程で手元に届いたのか。たとえば、そうしたことを考えることもソーシャルアクションのきっかけになるのです。そして、ソーシャルアクションの第一歩は誰から強制されるものでもなく、自発的に行われたものが徐々に繋がり、大きな活動へと拡がっていくものです。例えばそれは、前述した専門家の活動も、初めは個人の小さな想いからはじまったように。

 

本授業ではこれまで様々なソーシャルアクションに携わってきた教授が、様々な分野でソーシャルアクションに取り組むゲストをお呼びし、リアルなお話しを聞きながら自発的に学んでいくものです。

 

そして、人や社会とのつながりを創ることを意識し、参加者自らの「自分らしいソーシャルアクション」を一緒に創り上げていきます。


このような人が対象です 

・社会貢献に関心のある人

・社会貢献したいのだけれどどのようにすれば良いのか分からない人

・気軽に誰もが参加できる社会貢献活動を立ち上げたい人

・社会起業家になりたい人

NPOを立ち上げたい、立ち上げているがさらなる成長のためのヒントを得たい人など

 

 会社員、NPO職員、主婦、学生、その他どのような職業の人でも参加可能です。

 むしろ様々な人たちが参加することによって、多様な考えを学ぶことをテーマとしています。


教授 野村より 

ソーシャルアクションは難しいようでやさしく、やさしいようで難しいテーマです。 

それは簡単な社会貢献活動のように思えてもよく考えられていなければならず、

問題の本質や参加する人々の状況などにも大きく左右されるからです。 

また、ソーシャルアクションには唯一つの正解というものがありません。

それは問題そのものが多様であるように、ソーシャルアクションにおいても様々なものが必要であり、それが多様化した人々の想いを繋げていくことになるからです。 

だから人に個性があるように、ソーシャルアクションにも個性が必要なのです。

個性は誰もが持っています。そしてその個性が明日のソーシャルアクションを創っていくのです。

いま、何かしたいと思ったら先ずは行動してみて、自分らしいソーシャルアクションを創ってください。

 

 

追記:

2011311日、日本を未曾有の大震災が襲いました。 

マグニチュード9.0というこれまでにない大規模の地震は東北を中心にとても大きな被害を与えました。

現在もまだ消息の分からない人は多く、救出された人も生活は苦しく、今後については先行きが見えない状況です。 

このような中、行政や企業、NPOや様々な人たちによって、たくさんの支援活動が立ち上がりました。

そして誰もが、「自分にできること」を考えています。

しかし答えを導き出すことは簡単ではなく、多くの人が悩みながら歩んでいるのが実情です。 

そこで本授業では、各自のテーマとは別にこの震災を全体テーマとし、

私たちができることについて考えたいと思います。


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[講義計画]

●第1回 ソーシャルアクションについて 

・参加者の自己紹介 

・自分の問題意識を発表して、参加者全員で共有 

・ソーシャルアクションの種類について、

 長所や短所、メリットとデメリットについての解説。

 

●第2回 『社会起業家』というソーシャルアクション

[ゲスト]村田早耶香さん/NPOかものはしプロジェクト 共同代表

1981年生まれ。2002年仲間と共にかものはしプロジェクトを創業。日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006 リーダーシップ部門」を史上最年少で受賞。2007年には過去にケネディやキッシンジャーが受賞した「TOYP(国際青年会議所主催)」を受賞。著書「いくつもの壁にぶつかりながら」 PHP研究所)

 

NPOかものはしプロジェクトの共同代表を務める村田早耶香さんは、数々の賞を受賞されるなど、とても注目される社会起業家です。村田さんが子どもが無理やり売られる問題を知ったのは大学生の時。体も心も傷つけられている子どもたちと出会い、なんとか助けたいと思い、大学在学中にかものはしプロジェクトを仲間と立ち上げました。

子どもが無理やり売られる問題は世界中で起きており、その被害者は数百万人いるといわれています。そこでこの回は村田さんにご登壇頂き、子どもが無理やり売られる問題やかものはしプロジェクトの活動について。そして村田さんご自身についてお話し頂きたいと思います。

 

●第3回 『プロボノ/NPO』というソーシャルアクション 

[ゲスト]※現在調整中

企業に所属しながらNPOに参加する人が増えています。

これは自らのスキルをNPOに提供するもので「プロボノ」と呼ばれ注目されている活動です。

また、企業を辞めてNPOに転職する人が増えています。

そこでプロボノをされている人と、実際に企業からNPOに転職された人をお呼びし、活動ややりがいなどについてお話し頂きます。

※内容は一部変わる可能性があります。

 

●第4回 『企業内社会起業家』というソーシャルアクション 

[ゲスト]大塚竜太さん/Volvic1ℓ for 10ℓ」プログラム プロジェクトリーダー 

ハーゲンダッツジャパン(株)等を経て、現在ダノンウォーターズオブジャパン(株)マーケティング部に所属。 

 

企業の中でソーシャルアクションをする人がいます。このような人を「企業内社会起業家」と呼びます。企業は様々な資源を持っていることからソーシャルアクションを起こせば大きな貢献ができます。

しかし、企業の利益とソーシャルアクションを両立させることには高度なスキルが必要です。そこでこの回は「コーズブランド/社会問題に取り組む商品」として最も知られている、Volvic1ℓ for 10ℓ」プログラムのプロジェクトリーダーである大塚竜太さんにご登壇頂き、活動の背景や同社の取り組みなどについてお話しいただきます。 


●第5回 各自のソーシャルアクションプランを発表

これまでの講義やゲスト講師のお話しなどを参考にしながら、

自分ができること、自分がやりたいソーシャルアクションプランを発表。

参加者全員で議論し、さらに良いプランへと創りあげます。 

 

※これまでの講義※

▼ゲスト講師

●第2回 『社会起業家』というソーシャルアクション

[ゲスト] 白木夏子さん/HASUNA Co.,Ltd. 代表取締役

1981年生まれ。英ロンドン大学卒業後、国連機関にてインターンを経験、投資ファンド事業会社を経て20094HASUNA Co.,Ltd.設立。現在、同社代表取締役としてエシカル(人や自然環境に配慮をした)なジュエリーブランド事業を展開。2010年日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2011キャリアクリエイト部門」受賞。

 

いま、最も活躍を注目されている白木夏子さん。

エシカルジュエリーのブランド「HASUNA」を立ち上げられた社会起業家です。

イギリスの大学を卒業後、国連機関にてインターンを経験し、ビジネスを学ぶために投資ファンドの世界へ。その後、HASUNAを立ち上げられました。

3月には初の直営店を南青山にオープンするなど、益々活躍が期待される白木さんにお話し頂きます。


●第3回 『プロボノ/NPO』というソーシャルアクション

[ゲスト]NPOへプロボノをされておられる方、某国内NPOへ勤務されておられる方

企業に所属しながらNPOに参加する人が増えています。

これは自らのスキルをNPOに提供するもので「プロボノ」と呼ばれ注目されている活動です。

また、企業を辞めてNPOに転職する人が増えています。

そこでプロボノをされている人と、実際に企業からNPOに転職された人をお呼びし、活動ややりがいなどについてお話し頂きます。

※内容は一部変わる可能性があります。

 

●第4回 『企業内社会起業家』というソーシャルアクション

[ゲスト] 櫻木孝典様さん/森永製菓株式会社 1チョコfor 1スマイル リーダー

大学卒業後、森永製菓株式会社入社。営業部、ココアのマーケティング担当などを経てチョコレートのマーケティング担当へ。現在菓子マーケティング部チョコレート担当兼1チョコfor1スマイル リーダー

 

企業の中でソーシャルアクションする人がいます。このような人を「企業内社会起業家」と呼びます。企業は様々な資源を持っていることからソーシャルアクションを起こせば大きな貢献ができます。しかし、企業の利益とソーシャルアクションを両立させることには高度なスキルが必要です。

そこで企業内において、2008年から途上国の子どもたちを支援する「1チョコfor 1スマイル」プロジェクトを立ち上げられた森永製菓の櫻木孝典さんにご登壇頂き、活動の背景や同社の取り組みなどについてお話し頂きます。